「町をもっと元気に」ユニークな発想と情熱で夢前を前に進める、衣笠さん
衣笠 愛之さん
夢前夢工房 代表 / 夢前ゆめ街道づくり実行委員会 委員長
夢前町をつくる人は、どんな人?こちらのジャーナルでは、夢前町で活躍する人々をご紹介します。第一回目は、農業法人「夢前夢工房」を営みながら、「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」を立ち上げ、委員長を務める衣笠愛之(きぬがさ よしゆき)さんにお話を伺いました。夢前町での取り組みやその魅力についてお届けします。
ー「夢前夢工房」での取り組みについて教えて下さい。
夢前夢工房では、お米をメインに、玉ねぎ、じゃがいも、とうもろこし、いちごなど、さまざまな農作物を栽培しています。これらの農作物は、お店やメディアでも高く評価されており、過去にテレビで紹介された際には、とうもろこし1,500本がわずか10分で完売するほどの人気を誇りました。
収穫した農作物は、県内のスーパーや地域のお店への卸売だけでなく、自社直売所「夢街道farm67」や農業体験施設「夢やかた」でも販売しています。
私たちは「安心・新鮮・感動」をモットーに掲げ、農薬や化学肥料を極力使わずに育てた農作物を、新鮮なうちに食べていただき、感動してもらうことを目標にしています。
また、農作物の生産だけでなく、いちご狩りやそば打ち体験など、さまざまな農業体験も提供しています。夢前町に来た際には、ぜひ体験しに来てください。
ー「夢前夢工房」は衣笠さんが一代目として立ち上げられたのですか?
1999年12月に夢前夢工房を立ち上げました。大学卒業後、父の養鶏場を手伝っていましたが、そこからゼロの状態で自分で農業を始めました。今と違って、当時の夢前町には本当に何もなかった。だから、「農業で町をもっと元気にしたい」「夢工房だけでなく、どうすれば夢前町全体を元気にできるか?」と常に考えながら活動してきました。
ー「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」を創設した衣笠さん。立ち上げた経緯を教えて下さい。
とにかく町を元気にしたくて、農地を活用したさまざまな取り組みを行ってきました。その中で最初に実施したのが、古代米を使って田んぼに姫路城の実物大アートを描く「ひめじ田宴アート」です。
姫路城の修復期間中の5年間、20,000平方メートルの田んぼに20万本の稲を使って姫路城を描き続けたんです。この取り組みはメディアにも取り上げられ、アートを見るために書写山ロープウェーの利用者が5年間で11万人増加しました。
この経験を通じて、農作物を育てるだけでなく、農地の新たな活用方法の可能性を感じました。その後もさまざまな取り組みを続け、「ひめじ田宴アート」で出会った団体や人々とのご縁から「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」が誕生しました。
実行委員会では、夢前町を盛り上げるための企画を次々と実施しています。例えば、コロナ禍の収束を願ってスタートした書寫山圓教寺での「ゆめさき夢ランタン祭」は大変好評で、現在も夢前町を知ってもらうきっかけとして継続しています。
ー夢前町で今後どのような取り組みをしていきたいですか?
日本の方だけでなく、海外の方にも楽しんでいただける特別でリッチな体験をさらに生み出したいと考えています。
最近だと、書寫山圓教寺を貸し切り、神戸北野ホテルのシェフが作る精進料理を提供する特別体験なんかも実施しています。最新のフランスの調理技術を取り入れた日本の伝統精進料理を、重要文化財で味わうという普段だとできない贅沢な体験はとても喜んでいただいてます。こうした異空間での特別な体験を今後もっと増やしていきたいですね。
また、ふるさと納税を活用したおもしろい商品作りにも力を入れて、姫路市をさらに盛り上げていきたいと思っています。
ー最後に、夢前町の魅力を教えて下さい!
夢前町は、国道も電車も通っていない田舎の町です。しかし、そんな町でも地域活性化のためにおもしろいことに挑戦し続けていること自体が、大きな魅力だと思っています。
これまでいろんな経験をしてきたことで広がった視野と人との繋がりを活かして、これからも町全体でおもしろいことに挑戦し、さらに夢前町を活気づけていきます!
「どうやって人を笑わそうか、感動してもらおうか?」常にそれを考え、行動し続けている衣笠さん。衣笠さんのユニークな発想と情熱が、夢前町を前に進めているのだと感じる取材でした。